大田市場花き部の取引

東京都の公益市場である大田市場花き市場は卸売会社により、独占的な運営がされており、多くの買参人(花商)が差別的な取引により、不利益な状況が生じています。

卸売会社は一部の買参人を優遇しており、他の買参人を軽視するような取引をしています。

現在、セリと相対時間の前に先に取引が行われ、主な花は2日前の取引で無くなってしまいます。

買参人が花を相対やセリに残してほしいと要望しても対応をしていません。

今、花の市場大田市場で売れる人気の花は、殆ど先取りという取引で2日前以前から売られてしまいます。2日前、あるいはそのから商品の行き先が決まってしまえば、その後に他の人は買えない訳で、これはまさしく販売されたと同じことで、その後の相対も出来ないし、セリにも残り物の花ばかりで花屋(買参人)は欲しい花が購入できません。卸会社はこの2日前の取引も受発注システムで取引ではないと言っており、法令を守っていません。

この状況は、この日本の中心的花の市場においてインターネット取引を始めたのがきっかけです。インターネット取引は便利ですが、専門店は品物を確認して購入したい買参人も多いのでインターネット導入の条件として、セリに荷物を残すので開始されました。

しかもこの取引は前記したように「取引ではない」と言っているのです。今ではインターネット取引を現在、全国展開で行なっています。しかも場外場内の仲卸のホームページを経由して買参権の無い人にも販売しており、卸売会社は時間前取引でも仲卸を通せば手数料が入るので、いわゆる二次配信でも、買参人を通して誰に売っても自分のところを形だけでも通過させれば利益が上がるわけなのです。しかも生産者の出荷情報での販売はリスクは買参人が負担するわけで、売られた分の手数料が入る卸売会社に在庫のリスクはありません。(買取商品は別)。卸売会社は買参権の無い人に規則上、販売できないが、買参人のサイトを経由して販売しています。そのサイトの元は卸売会社であり、ランでつながっているので、買参権の無い人への二次配信は問題です。買参権の無い人は、既存では私たち買参人の顧客でもあり、買参権のある人とない人が、同じ卸売会社の荷物を買うことになれば、花屋の存続にも関わる問題にもなりつつあります。買参権の必要性も考えなくてはいけなくなるのではないでしょうか。(2日前販売で先に良い花が売られてしまい、通常の相対取引やセリ取引で良い花が買えない)インターネット取引が始まる前も一部電話、FAX、及び入荷して品物を、前日の0時前の1日前より販売されていたことも現実にあったが、場内の仲卸、一部の買参人が多少、先取りする程度であったため、問題にはならなかったのです。しかしインターネットがスタートしてからは前記したように、2日前販売を卸売会社が強引に行ったため、正規の相対取引、セリ取引では花が揃わないので、多くの人日前販売を行うようになりました。(仕方なく2日前取引をしている人も少なくない)全体の入荷量20%残せば前売りで販売してしまうようになってしまっているのが現状であります。つまり人気商材(花)は先に販売されてしまい、同じ品種の花でも品質の良い売れ筋の花は先に販売されてしまい、それよりも等級の落ちの二番手、三番手の花が正規の相対とセリに残っているような状況で、花屋さんが、花が必要な時には、正規の取引時間には人気の商材は既に売られてしまっています。(セリでは二番手、三番手の花が一番品質の良い価格と同じような価格で買わなくてはいけない状況が多い)要するに、正規の当日の相対時間、当日のセリ時間には、当日の上場した花の先取りの残り物が販売されていることとなり、品物を見て買いたい人や、当日の相対やセリで花を仕入れる予定の人たちは、その残り物の中から仕入れをする状況であります。その残り物を買った買参人たちがエンドユーザーであるお客様に良い商品を提供できる訳がありません。その様な状態の大田花き市場なのです。(花屋が花の必要な時には花が無い市場です)

今の現状では、日に日に2日前販売が強くなり、同じ買参人である花屋にも仲卸にもとても厳しい状況であります。

特に前に説明したインターネットによる2日前販売で花が販売されていることは、全国に展開しつつあるのです。しかも一部の卸会社は買参人に産地の品物を直に予対品として販売しています。その手数料が卸会社の利益となります。またインターネット取引は、買参人の誰でもできる訳ではなく、月額、高額の使用料を払っている人のみが利用できる不平等なシステムなのです。お金を払った人が2日以前から、特別に有利な取引ができるというのも、正規の相対取引、セリ取引を選択している買参人からすると、花の仕入れが困難になり、多くの買参人が困っています。

現在、花業界は衰退を続けており、このような取引状況が続けば、花商を廃業してしまう人も多くなることが予想されます。1日も早く市場取引の改善を必要とする状況になっています。

花の市場が量販店や大型店の方向に向いている傾向にあるようですが、買参権の無い人に二次配信することなどは、買参人の権利を守るためにも、規制をし、条例に基づいた手続きをした買参人に公平公正に販売することをすべきであります。さらに正規の相対取引、セリ取引に支障のないように条例を遵守した取引を行うことを要請いたします。このような改善が行われれば、公正な競争原理の下に、よりよい花の流通が生まれ、花業界の経済活動も活性化するはずであります。 また、卸会社の買取商品も公平公正に販売してほしいです。 

                     大田市場花き部買参人